更新日:2015/6/1
FLの市況について
1)日本の状況国内生産が無いという状況下、円安となっても数量自体に変化は無く、年間2,000MT程度の市場規模は拡大も縮小もしていない。
成熟したマーケットとなっている為に今後も規模の大きな変化は無いものと予想される。
価格についても国産が無いことから客先に交渉の余地は殆どなく、最大の供給国である中国のドルの建値と為替レートから算出される価格が国内価格となっている傾向に変化は無い。
2)中国の生産状況FLの生産量は年々減少傾向にあり、これは今後も続くものと思われる。 その理由としては中国の環境への取り組みであり、従来よりも厳しい条件をつけられているFL製造業者は排水処理設備などの環境対応が出来ない中小工場を中心に閉鎖に追い込まれている為である。 原料のトウモロコシの収穫状況は例年通りとの情報があるが、それを購入してFLを製造する業者は資金的に新規投資(排水処理設備)が出来ず、そのまま生産停止、結果として供給数量が落ち込んできているのが実情。
3)今後の市況予想FLの最大の用途であるFA向けの動向がキーとなるが、 ここに来て少しずつ中国国内で大型鋳物用のFA原料の出荷が伸びてきているとの情報もあり、 その結果FA向けにFLが今以上に流通し始めると、輸出のFLの価格が上昇することが予想される。
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4)世界の状況 (弊社推測ベース)
- 国
- 生産量(トン/年)
- 南アフリカ
- 18,000MT
- ドミニカ
- 30,000MT
- タイ
- 7,000MT
- 中国
- 150,000MT
- 合計
- 205,000MT per Year